Lotus Notes/Dominoとは

Lotus Notes/Dominoはグループウェアとしての側面と、開発環境としての側面をそなえたソフトウェアです。

■グループウェアとしてのLotus Notes/Domino
 メールや電子掲示板といった、情報共有のための機能を標準で備えています。2009年で20年の歴史があるソフトウェアだけあって、大規模での使用にも可能な、非常に痒いところに手が届くソフトウェアだと思います。
 何でもできる分、初めて扱う方にとっては、何から初めて良いかわかりにくいかもしれません。

■開発環境としてのLotus Notes/Domino
 Lotus Notes/DominoではDomino Desginerと呼ばれる開発用のクライアントを用いて、独自のアプリケーションを開発・実行することが可能です。
 Lotus Notes/Domino自身が、アプリケーションに必要となる、認証・メール・データ格納・Webサーバー等の機能を有しているため、それらを利用することで小さい工数でアプリケーションの開発あ可能となります。
昔、Lotus Notes/Domino全盛の頃には、開発生産性の高さから色々なアプリケーションがNotes/Dominoで構築されましたが、開発環境ごとに得意分野・不得意分野があるので、無茶な開発を行ったケースもあったと思います。
 その後は、逆に何でもNotes/Dominoから別の環境に乗せ変えようとして、失敗しているケースが多そうです。

どんな開発環境にも共通しますが、その開発環境が得意とする分野・不得意とする分野をしっかり把握しておくことが大切です。私が考えるところの得意・不得意分野は以下のとおりです。

○Notes/Dominoが得意とする分野
・認証やメール連携が必要となるアプリケーション
・複雑なデータ格納が必要となるアプリケーション
・権限によりデータの見せ方を変えたいアプリケーション

○Notes/Dominoが不得意とする分野
・大量のデータ格納が必要となるアプリケーション(私の感覚としては1アプリ数万文書で多いデータが多いアプリ、10万文書が運用可能なギリギリのライン、という感じです。それを超える場合には期間でNotes DBを分ける等の処理が必要です)
・データを正規化して格納したいアプリケーション

また、(個人的な見解ですが)Notes/Dominoは運用しながら変更することが、他のアプリケーションに比べれば容易なため、プロトタイプを行いながら精度を上げていきたいアプリケーション(要件があまり詳細に詰まっていないようなアプリケーション)の開発に向いていると考えます。

次のページでは、実際にどのようにNotes/Dominoの開発を行うか、概要を紹介します。

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